BOOK INFO 2025 <二十歳を迎える皆さんに届けたい本を選びました>
BOOK INFO 2025(印刷用ブックリスト)(PDF:298KB)
・TOPIC/話題の本 ・MASTERPIECE/名著 ・CULTURE/教養 ・VISUAL/ビジュアル ・HOW TO/実用 ・HOMETOWN/故郷 ・STORY/物語
TOPIC/話題の本
タイトル | 著者名 | 出版者 | 出版年 | 内容 |
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なぜ働いていると本が読めなくなるのか |
三宅 香帆 | 集英社 | 2024年 | タイトルにもあるような,「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」という社会人になり始めてからの悩みについて,読書史と労働史の観点から解説した1冊。 第2回「書店員が選ぶノンフィクション大賞2024」大賞作品。 |
新幹線60年大百科 |
南 正時 | イカロス出版 | 2024年 |
2024年に東海道新幹線は開業60周年を迎えました。新幹線の撮影を続けた鉄道写真家の作者が,当時の写真とエッセイとともに新幹線の軌跡を綴ります。61年目を踏み出した新幹線のこれまでを振り返ることができる1冊。 |
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谷川 俊太郎 | 岩波書店 |
2013年 |
2024年11月13日,詩人の谷川俊太郎さんが92年間の人生の幕を閉じました。本書では,谷川俊太郎さん自身で厳選した173篇の詩を収録しています。代表作と呼ばれるものから,本人が気に入っているものまで,様々な文体で書かれた詩に触れてみてはいかがでしょうか。 |
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ガブリエル・ガルシア =マルケス |
新潮社 | 2024年 | 1967年に発表され,世界文学の歴史を塗り替えたとまで評される,20世紀最大の傑作のひとつ。いまこの文章を書いている司書が最も好きな長編小説でもあります。2024年に文庫化され大いに話題になりました。書き出しの有名な一文だけでもどうかぜひ。 |
MASTERPIECE/名著
タイトル | 著者名 | 出版者 | 出版年 | 内容 |
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松下 幸之助 | PHP研究所 | 1968年 | パナソニック(旧松下電器産業)グループ創業者の松下幸之助が、自分の体験と人生に対する深い洞察力をもとに綴った短編随想集。1編見開き2ページの短さなので、「道」「心配またよし」「転んでも」など興味を持った単語から気軽に読んでみよう。 |
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吉野 源三郎 | マガジンハウス | 2017年 |
「どう生きてゆこうか」「どう生きてゆくのが正しいのだろうか」そんな普遍的な問いにあなたならどう答えるか。出版後80年が経った今もなお輝き続ける、一度は読んでおきたい、人生の道しるべになるであろう1冊。 |
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外山 滋比古 | 筑摩書房 | 1986年 |
インターネットを使えば簡単に情報を得られる今だからこそ、思考の世界で自分の力で飛び回れる力が必要とされているのでは?刊行から30年以上たった今も読み継がれる名著、ぜひお試しあれ! |
CULTURE/教養
タイトル | 著者名 | 出版者 | 出版年 | 内容 |
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身の回りにあるノーベル賞がよくわかる本 |
かきもち | 翔泳社 | 2022年 | ノーベル賞の中でも自然科学分野の三賞について,どのような研究で何の役に立っているのかを図解イラストでわかりやすく解説してます。X線や血液型,リチウムイオン電池など,今の生活に欠かせない技術が受賞していることがわかります。三賞の章のほか「歴史を変えた大発見」「未来のノーベル賞」の全5章の構成で,どこからでも気軽に読むことができます。 |
透明マントのつくり方 |
グレゴリー・J.グバー | 文藝春秋 | 2024年 | 「透明マント」なんて夢物語と決めつけていませんか? 実は,科学によって不可視化を果たす試みは,まじめに研究されて,既に一部は実現しているとのこと。 この本では,フィクションへの造詣が深い(=オタク)科学者により,フィクションと科学が影響しあって発展してきた歴史が熱を持って語られます。 近い未来には,「透明化」が実現しているかもしれません。 |
争いばかりの人間たちへ |
山極 寿一 | 毎日新聞出版 | 2024年 |
ゴリラを研究している霊長類学者の著者が,ゴリラの視点から現代社会を見つめなおします。平和で平等な社会を望んでいるはずなのに,人間の世界ではなぜ争いが起きてしまうのか…めまぐるしく環境や価値観が変動する現代と向き合う機会にぜひ。 |
くまさんのこだわりシネマ社会学 |
好井 裕明 | 晃洋書房 | 2024年 | 多様な性のあり方や高齢者問題など,少しとっつきにくい社会問題について映画を見ながら考えてみよう。『ジョゼと虎と魚たち』や『桐島,部活やめるってよ』など,原作を本で読むのもおすすめです。 |
多言語を学ぶためのガイドブック |
東京外国語大学 ワールド・ランゲージ・ センター |
大修館書店 | 2024年 | 英語や中国語はもちろん,モンゴル語やウズベク語,日本語など,様々な言語を学ぶためのガイドブック。各言語に関する文化や挨拶例,おすすめの教材も紹介。海外旅行前に読むとより楽しくなること間違いなし。 |
VISUAL/ビジュアル
タイトル | 著者名 | 出版者 | 出版年 | 内容 |
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絵本のようなお菓子 |
milky pop. | 白泉社 | 2024年 | 誰もが一度は目にしたことのある絵本のキャラクターや世界観を,アイシングクッキーで忠実に再現!絵本が好きな人も,お菓子が好きな人も,思わず魅入ってしまう繊細で可愛い写真集です。 |
世界 |
junaida | 福音館書店 | 2024年 | 文字のない,いわゆる絵を読む絵本です。 繊細な絵から自分でストーリーを創造していくような,大人になったからこそわかる絵本の魅力に気付ける作品です。 |
くびがにゅーとのびました |
きくち ちき | 理論社 | 2024年 | 仲良しのかめとぞうのゆる~い絵本。かめのくびはにゅーとのび,ぞのはなもにゅーとのび,ふたりでさんぽにでかけます。何かに疲れたら,読んでみてください。力が抜けて,一息つけるかも。 |
HOW TO/実用
タイトル | 著者名 | 出版者 | 出版年 | 内容 |
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アレの正しい使い方図鑑 |
東京トリセツ研究会 | 山と溪谷社 | 2024年 |
身の回りにある道具を適当に使っていませんか。道具が持つ形状の意味や正しい使い方を理解したうえで道具を使えば,より生活が便利になります。道具についてシンプルなイラストを用いて解説した実用書です。 |
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Jam |
サンクチュアリ 出版 |
2018年 |
苦手な人がいたり、人間関係に疲れたり、世の中には理不尽なことがたくさんあります。そんな悩みを解決する、目からウロコのちょっとした「考え方」のヒントをマンガとともに紹介します。続編もおすすめです。 |
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岩下 宣子 | 主婦の友社 |
2024年 |
社会人になったらビジネスマナーをしっかり身につけたいところ。この本では,知っておきたいビジネスマナーをマンガも交えてサクッと解説。先輩社会人の新人時代の失敗談やアドバイスも満載です。
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加納 ナナ | KADOKAWA |
2024年 |
はじめてのひとり暮らしは希望と不安でいっぱいだと思います。 |
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三省堂編修所 | 三省堂 |
2024年 |
自分を信じられなくなったとき,友情が壊れそうになったとき,困難に直面したとき,努力の意義を確認したいとき…場面にあわせて,前向きな気持ちになれる故事・ことわざを紹介。 |
HOMETOWN/故郷
タイトル | 著者名 | 出版社 | 出版年 | 内容 |
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センスの哲学 |
千葉 雅也 | 文藝春秋 | 2024年 | 宇都宮出身の哲学者・作家である著者によるセンス論。いわくセンスとは,作品や物事を「意味や目的」にまとめるのではなく,それ自体の「形やリズム」を楽しむことである――。絵画や音楽,そしてインテリアから料理(餃子のはなしもあるよ!)まで,芸術と日常を接続する,やわらかな実践の手引き。 |
地球の歩き方 J19 栃木 |
地球の歩き方 Gakken |
2024年 | あの「地球の歩き方」にいよいよ「栃木」が登場! グルメから観光スポット,寺社仏閣,歴史,別冊マップまで,我らがふるさと栃木県の魅力が目一杯つまった充実の464ページ!LRT(ライトライン)の路線図とおすすめ散策ルートもばっちり掲載されています。 栃木県民なら必見の書。 |
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ニンジンジン |
キューライス | 白泉社 | 2023年 | 宇都宮市出身の漫画家キューライスさんの絵本。形はニンジンなのに,足があって,人みたいな「ニンジンジン」。でもウサギたちには「ニンジン」にしか見えなくて,食べるために追いかける…「ニンジンジン」に振り回されるウサギの表情がたまらない!キューライスさんの世界を楽しんでください♪ |
STORY/物語
タイトル | 著者名 | 出版者 | 出版年 | 内容 |
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ノラや 愛猫随筆集 |
内田 百閒 | 中央公論社 | 1997年 | 夏目漱石の門下生で幻想小説作家として知られる内田百閒が、行方不明の愛猫「ノラ」を探し続ける日々を描いたエッセイ集。ノラが消えてから涙が止まらず、食事ものどを通らす,新聞に迷い猫の広告まで出す百閒先生。猫との関りや周囲の人々の支えがユーモアと愛情を込めて描かれ、「日本文学」を身近に感じられる1冊です。 |
黒猫を飼い始めた |
講談社 | 講談社 | 2023年 | 「黒猫を飼い始めた」という書き出しで,26人の作家が自由な発想で書いたショートショート。ミステリーが中心だが,同じ出だしでこんなにもいろいろなストーリーが生まれるのかと驚かされます。 |
リカバリー・カバヒコ |
青山 美智子 | 光文社 | 2023年 | 公園にあるカバのアニマルライド。自分の治したい部分と同じ箇所に触れると回復するという都市伝説から,その遊具は「リカバリー・カバヒコ」と呼ばれています。人々は小さな痛みと優しさを抱え,カバヒコとともに少しずつ前に進んでいくお話。2024年の本屋大賞ノミネート作です。 |
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